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May 07, 2005

続・裸足の青春

16話最終回終了。

メロドラマではなく、男たちのドラマ。韓国版ロミオとジュリエットではなく、韓国版ゴッド・ファーザー。
韓国得意の家庭内の葛藤なのだけれど、母親不在。心の中の母や恋人を思いつつも、闘争に生きる宿敵、父と子、兄と弟、親分と子分、兄貴と手下、つまり男たちのお話です。そして、男たちって、権力と暴力が本性的に好きなのね。どの役者も大好きだって顔して、つまり良い顔して演じてる。みんな存在感がある。お笑い2人組のスキンヘッドの方までいい味になってくる。

特にイ・ジョンウォンの義兄役がすごくよいい。頭が悪くて粗暴で自分が寂しいと言うことにさえ気づいていなかった兄が、賢く凛々しくかっこいいペ・ヨンジュンの弟と対比される。兄が弟をくっていた。さすが。駄目な兄役が光っていました。ドラマでは優等生役の方が分が悪いと言うこともある。だけど最大の原因は、ペ・ヨンジュンだけが、この作品に出ている男たちの中でただ1人、権力と暴力を本性的に好きでない、というところにあるのかもしれない。彼だけが、もしかしたら、権力と暴力が男をとりこにする性を持っていなかったのではないか。逆に女優ではエジュ役の女優さんがよかった。それは、彼女が男の性を理解していたからだ。

不思議に、この作品はBYJの動画の写真集のようでもありました。どの彼もきれい。長い足の回し蹴りも、警官の制服姿も、革ジャンも、喪服のスーツまで、よく似合っていた。一番綺麗だったのは、警察大学を辞めてゆく彼。制服を脱いで学校を去ってゆく姿のかっこいいこと!それから、警察大学も愛もあきらめて祖父の学校で子供たちと生活する穏やかなあきらめのすがた。
なぜか、わかる。彼は持っているものをすべてあきらめて捨ててゆく時に最高の演技をするから。

あれだけ美しい旬のBYJの代表作になっていたかもしれなかったのに。彼が、実の父を憎み兄を憎みヤクザ社会を憎む演技をしていれば。そうすれば、父と兄を愛していたことに気づく結末がつくれたのに。それは実に美しいラストになっただろうに。でも、本性的に権力と暴力が好きではないと言うことは、それを好む男たちへの理解だけでなく憎悪も持たないと言うことだ。だから、彼はそう演じることが出来なかった。きっと、監督が彼を理解できていなかったのだろう。監督が当たり前だと思っている権力と暴力への欲望をBYJが持っていないということを。

は~。あんな綺麗な彼が、もったいない。彼にもこの悔しさを感じて欲しいよ。彼は自分で気づいているのかなぁ。自分にないものが何か。

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