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June 12, 2006

新感線3連発 阿修羅城の瞳

DVD。2003年。新橋演舞場。
エンターテインメント、に尽きる。現代の歌舞伎や小劇場系や新劇、あるいは特定ファンに支えられている演劇興行が置き去りにしてきたものを、確実にとらえている。ハレ、祝祭、祭り、演芸、に忠実な仕様で。

演出がうまいから、舞台の役者を味わえる。音楽と照明と役者の緩急がほんとにうまいよね。

染五郎は翌年(2004年)のアマデウスのモーツアルトより全然良い。同じようにちゃらけたヒーロー役なのだけど、この人はミューズ(芸術)の女神ではなくて、ヴィーナス(男女の愛)の掌で遊びたい人なのね。

でも、染五郎よりも、橋じゅんが好きになってしまった。圧倒的にうまい。回転の速いうまさに快感を覚える。小朝を聞いていたときに近い。あれよりも嫌みがない。新感線で一番見たい役者になった。この舞台で唯一、見ていて興奮した。

内藤剛志と近藤芳生も、出過ぎず、引きすぎず。どう演じるのか、演出とよく意思が通じている快適さ。

天海祐希は、好きだと思っていた役者さんだったのですが、ダメでした。スチールだけで好きだったのでした。
顔立ちがキレイだし、セリフも姿も表情の見栄も堂々としているのだけれど・・・・堂々としすぎているのがかえって邪魔?
この舞台の泣かせどころは阿修羅=恋の落ちた椿の、彼女の役なのに、そこで、すこしも泣けなかった。
宝塚の男役出身の限界なのかな。

でも、松たか子でも同じだったような気がする。顔立ちがきれいなのと、(舞台の時空で)存在が綺麗なのは違うのね。

これみよがしでない、自覚されていない、しかし表出してしまう弱さや哀しさや表現するのは、女優には難しいことなのかな。それこそを、見たくて、劇場に向かっているのだけれど。

男優のほうが、見せてくれる。松井誠さんもそうだった。竜也も。今回は染五郎も見せてくれた。
かつての演劇の多くは女役を女性が演じない。古代ギリシアも歌舞伎もシェークスピアも京劇も。
これは、もしかしたら・・・・。
演劇における、とてつもない命題?

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