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December 09, 2006

トーチソングトリオロジー

12月7日マチネ。パルコ劇場。千秋楽。

トーチソングは通俗的な恋の歌なのだそうです。トリオロジーは3つのおはなし。

軽くてしゃれたNYのゲイの心のお話。ゲイのアーノルドに芸達者な女形俳優の篠井英介、その愛人でふつうの結婚もするエドに橋本さとし。朝日の劇評に「男同士のゲイの世界に託して、パートナーや親子間の愛と心の絆をシリアスに描いた作品」とあって、そういうお話にはなっていた。なっていたけど、それなら、1話はまったくいらない。2話もアランを中心に半分で良い。生ピアノ奏者が歌うトーチソングもいらない。

優しい愛の話。愛と心の絆の話・・・。

でも、なぜ、エドもアランもディヴィッドもアーノルドに惹かれるのか。
彼らがゲイだから?そうではないよね。アーノルドの中にある、圧倒的な力が彼らをアーノルドに惹き付けるんだよね。その圧倒的な力のわけが、3話で母親と激しくぶつかって、明かされるんだよね。
観客は篠井さんのアーノルドに惹き付けられたのだろうか。私はだめだった。優しい愛のお話の主人公になっていたアーノルドは、わたしには魅力的でなかった。映画のトーチソングトリオロジーのアーノルドがもつ吸引力がなかった。見る前から思っていたのだけれど、若いときの柄本明さんで見たかった。(エドを真田さんで。アランとデヴィッドの二役を竜也でどう?・・・いかん、また、病気だ)

やさしい心の絆の話にしては駄目だと思う。ゲイとして生きることはそれを切らされることなのだから。それでもなお、彼が人として生きてゆくとき、彼の誇りは研ぎ澄まされ強靱になって行く。ユダヤ人がそうであるように。そういう物語ではないのかなぁ。

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