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April 07, 2007

ハゲタカ

最終回の録画を見て、また泣いてしまいました。

全6回。
これほど毎回泣いて、見終わったあと、気持ちの良いカタルシスをかんじられたTVドラマは久しぶりだったよ。

まず最初に絶賛したい、音楽と演出、カメラ、照明が、かっこよかった。カッコいい仕事だった。
原作の良さを、台詞に最大限生かした脚本も良かったな。

そういう舞台装置の完璧な仕事ぶりがあって、役者が生きる。快感。

大森南朋さん、初めて見ました。
ハゲタカと呼ばれるスーツと眼鏡の表情と、町工場で床に落ちた部品を拾って笑う若者と、その表情のふり幅の広さが素晴らしかった。(竜也には、このふり幅の広さがたりないのかもしれない) 
見ている者の感情を大きく揺らしてくれた。
柴田恭兵さん、久しぶりの彼は病み上がりの疲労感を感じさせたけれど、それがこの役にとてもフィットしていたし、ただのいい人ではない「日本の社会で生き残ってほしいのはこういう人なの!」と叫びたくなってしまうやさしさの奥行きがあったよね。
カネを転がす今の時代の若いやつの空っぽな哀しさが、そのまま伝わった松田龍平君の無愛想。
田中泯さんのスジが立った職人、中尾彬さん得意の悪役銀行屋、時代を超えるカリスマ経営者の菅原分太さんのドス、どの役の人も素敵に存在感があった。

役者たちの台詞はかなり聞き取りにくいしゃべり方でした。でも、このドラマでは気にならなかった。人物が明確にしゃべることが前提の物語ではなかったから。
この国の今の時代では、こんなふうに、そっとマトモなことをしてゆくしかない。マトモなことは、そっと、陰で、ぼそぼそとするしか生き延びられない。

メッセージをそうんなふうに受け取りました。
良いドラマだった。制作者の方々に感謝したいです。

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