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March 22, 2008

さらばわが愛 覇王別姫

2008 3月14日 金曜 ソワレ コクーン

脚本 岸田理生  演出 蜷川幸雄  音楽 宮川彬良

東山紀之  遠藤憲一  木村佳乃

冒頭、舞台奥から子どもと女(母親)がスローモーションの動きで前へ一直線に進む。印象的な演出で始まる。
上半身裸の男性ダンサーたちの太極拳風の群舞。これも美しい。
一昨年秋の「タンゴ」を思い出させる、観客を掴む演出。

(タンゴを思い出させるなぁと感じていたら、最後にも同じシーンを持ってきて、本当にタンゴの演出効果とうり二つだった。さらに、芝居の最後近くに、大きく羽を広げたなつかしいクジャクで追い打ちをされて、のけぞってしまった。)

で、中身はミュージカルのような劇だった。音楽劇というやつかしら。運悪く3列目右サイド、右スピーカーの真ん前で、アンプを通した巨大な音に生の声がかき消され、東くんも木村さんも、口ぱくの歌しか聞こえず。あ~ぁ。

歌を聴かせるなら、生の演奏で生の声を聞きたいし、歌は演出上の効果と割り切るなら、歌の合間に科白を言っている作劇は緊張感をそぐ。で、どっちだったのだろう。
昨年のチョスンウのラマンチャの圧倒的な声。あれが焼き付いているだけに、音楽劇が半端だとつらい。

東くんはきれいだった。顔立ちもスタイルも綺麗な造形なのですね。ただ、男性として綺麗というのと、女形として綺麗というのは、違う。玉三郎は、素顔は美男子というのとは違うけど、女形としては凄みさえある。

むしろ、東くんの綺麗さはきっりとして筋の通った姿だから、立ち役の似合う役者だと思う。
今回の作品で言えば、相手方覇王を演じる役の方が、似合っていたんじゃないかなぁ。

拾いもの(!)が中村友也くん。東君の女形蝶衣の弟子。かわいさと若さの残酷が引き立っていた。
よく透る声も、女形としての柔らかさも、戦後人民中国でかつての師匠である蝶衣を糾弾する表情も。

映画を見ていないけれど、どうせ、映画とは全然違う作品になるなら、
舞台ならではの濃密さで表現できるものにしぼって、
むしろ中村友也くんを蝶衣で、東くんを覇王役で、歴史劇を描かず、愛の物語にしてしまったほうがよかったのに。

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Comments

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