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August 02, 2008

七月大歌舞伎 夜叉が池・高野聖

玉三郎は、海老が好きなのね!とっても、かわいいのね!

というのが、一番の感想です。

今月の歌舞伎座は海老&玉の舞台。
昼は海老が千本桜の狐の宙乗り。歌舞伎座三階西は、普段なら花道が見えない一番悪い席だというのに、今月は宙をゆく海老を目前で見たいファンで1万円を超える高値になっていました。

見てきたのは夜の部。こちらは玉の演出を見る舞台です。3階東前列。

夜叉が池は泉鏡花の世界を歌舞伎にした作品。
一昨年公表だった演目の再演で、演じるのは、右近さん、春猿さんら澤潟(おもだか)屋さんのみなさん。

百合・春猿と萩原晃・段四郎さんの夫婦は夜叉が池の池の主笑三郎・白雪姫との約束から昼夜鐘を打つ。夫を訪ねてきた旧友の右近さん。これに飢饉で百合を生け贄に出そうとする村人たちがからむ。

どうも、不思議の世界に人間の情がからむ泉鏡花の物語の世界が苦手です。
さらに、新作(明治以降)の歌舞伎の科白が、意味が分かりすぎるのか説明的で想像力を刺激してくれない。
加えて、江戸時代に作り上げられた様式美がない。大道具や照明で演出効果を補うのは歌舞伎のスタイルにはあわないようにも思う。かえってスピード感のなさが目立って、つい退屈。

役者はそれぞれ好演していたと思うのですが、脚本演出ともにわたしには合いませんでした。

さて、本日の真打ちは海老&玉の高野聖。

こちらは、ある意味、そのままでした。

泉鏡花・玉のつくる不思議の世界に迷い込んだ若い僧の海老蔵。半分の興味と半分の懼れのなかで、ただ、呆然と(特に何を考えるではなく)一夜が過ぎてゆく。
物語の世界と二人の役者のありようがあまりにもそのままだったので、わかりやすさで勝ち!

玉三郎は本当に綺麗で不思議で少し怖いお姉さんだし、
海老蔵は歌舞伎の世界に好きでいるわけではないけれど、玉の中には女がいてくれるので嫌いじゃない。

ほんと、二人の状況二人の気持ち、そのまんまの舞台だったわ(笑)

ですから、作品を見に行ったと言うよりは、
歌舞伎界の玉三郎と海老蔵を見てきた、という感じでした。

そして、玉は海老のことかわいいんだなぁ、と、
海老は玉ならだいじょうぶなんだなぁ、と。

とっても納得して帰りました。

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